2016年7月5日火曜日

カナダでパイロットになるのは、日本でパイロットになることに挑戦してからでも遅くはないです(一部例外あり)。

今日も僕のブログを見てくださった高校生の方から問い合わせをいただきました。 ブログをはじめて10年近く経ちますが、高校生の方からメールをいただくことがよくあります。 こんなことでもないと日本の高校生と交流を持つことなんてないので、とても新鮮です。

今回の質問は、

「カナダでパイロットになるために、今しておいたほうがいいことはなんですか?」

というものです。 とても前向きな方ですね。 僕が高校生のころは漠然とパイロットになりたいとしか思っておらず、悠長なものでした。 

さて、本題にはいります。 こういう質問をいただく場合、まずは日本での自社養成パイロット募集への応募をお勧めします。

「カナダでパイロット」というと夢があるように聞こえるんですかね? 実際、夢はありますし、カナダのおかげで僕はパイロットになれました。 ですけど、僕の場合は以前に書いたとおり、

日本でエアラインパイロットに挑戦! → 失敗 → カナダで再挑戦!

という流れがありました。 日本人の方でパイロットになりたいという方にはこのルートに沿って挑戦することをお勧めします。 


理由その1.せっかく国内でパイロットになるチャンスがあるのであれば、まずはそれに挑戦すべきです。

チャンスがあればそれにすべてトライすべきと思います。 今住んでいる国、しかも母国で言葉も通じる。 そこに夢をかなえるチャンスが転がっているのに、それを無視してわざわざ遠回り(海外へ出る)をする必要はないでしょう。 国内で自社養成パイロットプログラムに応募することがエアラインパイロットになれるまず最初のチャンスだと思います。 高校生の方の場合、それに向けて今のうちから準備をしておくといいと思います。 高校での勉強をがんばる、健康な身体を保つ、貯金もちょっとする。 それでいいと思います。 すでに大学生の方は就職センターなどで情報を集め、徹底的に航空会社をリサーチすると良いでしょう。 既に社会人の方の場合は自社養成パイロット募集に既卒枠があればそれに申し込むのも良いでしょう。 最近は既卒採用はあまりされていないようなので、その場合は海外で、と検討すれば良いと思います。


理由その2.パイロットになるにはお金がかかります。 それを誰かが(会社が)負担してくれるなんてラッキーです。

自社養成パイロット候補として採用されると訓練中もお給料が出るのが一般的です。 1年間の地上勤務があったりして、最初からすぐに飛行訓練とはいかないことも多いと聞きます。 ただ、これから何十年もパイロットとして働くうちにこういう経験をしておくのも良いと思います。 訓練には莫大なお金がかかります。 訓練費、生活費、海外訓練滞在中の諸費用などです。 それを会社が負担してくれ、しかもお給料までもらえるなんて、超ラッキーです(笑)。 


理由その3.日本では訓練終了後すぐにエアライナーの副操縦士になれます。 

日本の航空会社の場合、総飛行時間250時間程度の経験でいきなり大型機の副操縦士になれたりします。 北米のパイロットにこのことを話すとほとんどの人は驚きます。 というのも、北米ではエアラインパイロットになるのには何千時間もの飛行時間が必要だからです。 ただ、日本以外にもヨーロッパ諸国などでは同じように自社養成パイロットプログラムを有する航空会社が多いようです。 このプログラムを通じてエリートパイロット候補を育成・選抜し、実際に副操縦士としてチェックアウトしたあとはベテラン機長と飛ばせることで実際のオペレーションでしか学ぶことができないことを経験させて育てていく。 実際にこの方法で安全運行ができているのですから、総飛行時間250時間の副操縦士でも問題ないわけです。 カナダではそうはいきません。


理由その4.日本ではエアラインパイロットの社会的地位が高いです。

日本ではエアラインパイロットはやはり華形の職業です。 副操縦士としてチェックアウトしてからすぐにかなり良いお給料がもらえます。 一方、カナダではエアラインパイロットとはいっても最初のうちはお給料は低いです。 年収1000万円クラスに到達するには結構な時間がかかります。 それまでは低賃金で働く長い長い下積み期間があります。


以上の理由から、まずは日本でパイロットになれるかどうかを模索すると良いと思います。 それでもダメだった場合には海外での方法を検討してもいいでしょう。 そのための準備は今のうちからしておくと良いと思います。 以前の書き込みでも書いたとおり、お金、健康な身体、英語力は今のうちから準備しておくと良いでしょうし、万が一カナダでエアラインパイロットを目指すのを断念したとしても手元に残るものばかりです。 損はないですよね?!

以上はあくまで高校生・大学生の方対象のお話です。 すでに社会人になって数年が経った方の場合にはこうはいかないと思います。 そんな方々のケースはまた次回考えてみようかと思います。


(つづく)

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