2016年7月22日金曜日

エアラインパイロットの生活の実態を10項目挙げてみました。

エアラインパイロットの生活について少し書いてみようと思います。 

僕は子供の頃からパイロットになりたいと思っていました。 子供の頃は飛行機の音が聞こえると屋根の上に上がって機影を追うような子供でした。 このブログを読んでくださっている方の中には僕のような幼少時代を過ごされた方も大勢いらっしゃると思います。

エアラインパイロットの端くれになってみて、「エアラインパイロットの生活ってこういうことか〜!」と実感したことが多々あります。 それは、良いこともあり、悪いこともあります。 「パイロットになることが夢」というだけで前進するのはもちろん素晴らしいと思いますが、人生設計の観点からいうと、パイロットの生活がどういうものかを知っておいて損はないと思いますし、もしかしたらパイロットの生活スタイルはあなたが夢見ているものではないかも知れません。

前置きはこのくらいにして、さっそくいってみましょう。

1.月の半分は休み

今の仕事では、僕は1ヶ月に15日ほど働いています。 国によっても違うと思いますが、エアラインパイロットには連続して働いてもよい時間や日数に制限があります。 疲労はミスを誘発することもありますから、休むこともも仕事のうちという感じでしょうか。 国際線を飛ばしているエアラインパイロットの方々の場合は月に8日しか働かないということもあるそうです。 ただ、それには理由があるはずです(時差ボケを治す時間が必要等)。 ですから実際には大変な面もあると思います。

2.月の半分はホテル暮らし

月に15日間働く間、ほとんどはホテル泊です。 会社が用意してくれるホテルに泊まります。 各都市に会社が利用するホテルがあります。 ときどきホテルが替わったりすることもあります。 僕はだいたいどんなベッド・枕でも寝れるので問題ありませんが、そういうところに敏感な人や潔癖症な方は大変かもしれません。 僕の同僚の中には「羽毛の布団はだめ」とか、「洗剤が合わないと枕でかぶれる」なんていう人もいます。 

家族がいる方も大変かも知れません。 僕の場合は最長で自宅を3日間留守にします(3泊4日)。 もし自分に小さい子供がいたり、ペットが居る場合にはこういう生活は難しいか、無理かもしれません。

3.引っ越し/通勤の可能性あり

転職したり、会社内での人事異動があったりすると他都市に引っ越さなければならなかったり、通勤を余儀なくされることもあります。 そういうこともあり、不動産を購入するのはなかなか難しい場合もあるようです。 

4.世界が狭くなったように感じる

自社便や他社便に割安で乗れるパスがもらえるので、今まで行けなかった都市に破格値で行けたり、日本に頻繁に帰れるようになります。 また、毎日の仕事でも国境を越えたり、結構な距離を移動したりしますので、世界が狭くなったように感じます。 

5.早朝出勤

午前4時30分ホテル出発なんていうこともざらです。 4時半に出るためには前日の夕方のまだ外が明るいうちからベッドに入る必要があります。 

6.深夜勤務

逆に、夕方から仕事を開始して日付が変わるまで働き、午前1時過ぎにホテル到着なんていうこともあります。 

7.年功序列

多くの航空会社では各パイロットにseniority numberという固有の番号を振り与え、その番号をいろんなことを決める際に使います。 例えば、毎年の休暇の希望をこの番号順に決めたり、毎月のスケジュールを決めるときにも番号順に決められます。 

8.ずっと勉強

半年ごとの資格更新訓練もそうですが、日々なんらかの形で勉強を続けることになります。 今まで慣れ親しんだ手順が少し変わったり、または新しい手順が追加されたり、自分自身で飛行機の知識を深めたりと、勉強をしなければならないシチュエーションが多々有ります。 こういうこともあってか、パイロットの多くは勉強好きな人が多いように感じます。 僕の先輩や知人パイロットもいつも努力を続けている人ばかりで、良い刺激を受けます。

9.いろんな人と働く

パイロットもそうですが、フライトアテンダントの数も多く、毎回違う人と働く、または毎フライト違うクルーと飛ぶなんていうこともあります。 「はじめまして」と挨拶をするのが日常的です。 女性フライトアテンダントもいれば男性フライトアテンダントもいますし、ゲイの人もいれば、レズビアンの人もいます。 

10.低賃金

パイロット=高給取りという構図にたどり着くには結構な時間がかかります。 特に下積み時代のお給料はとても低いことが多いです。 


以上、良いことも悪いことも書いてみました。 他にもまた気がついたらその都度シェアしようと思います。 どんな仕事でもそうですが、必ず良いことと悪いことがあります。 パイロットを夢見ている方だったら少々の困難は乗りきれるでしょうが、もしかしたら「想像していたのと違う」と幻滅されることもあるかもしれません。 そういった理由からなるべく現実をしっていただければと思います。 それでもパイロットになりたい方にはぜひトライしていただきたいです。


(続く)


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