2016年6月6日月曜日

とりあえず必要なもの

エアラインパイロットを目指すにあたり、

「まずなにが必要か」 

これがよく聞かれる質問のトップ5に入ります。

僕がカナダでパイロットになろうと決めた時、まず最初に必要だと思ったことは次の3つ:


英語力
お金
健康な身体


極端なことをいうと、この3つがあれば恐らく海外でエアラインパイロットになれます(笑)。

今日のそのうちの英語力についてのお話。

海外(特に英語圏)でパイロットになりたいのであれば日常会話以上の英語力は必須です。 良く聞かれるのが、


「TOEFL/TOEICで何点くらい必要ですか?」


っていうものです。 これはなんとも答えづらいです。 英語力は人それぞれですし、「〇〇点あれば問題ない!」っていうふうに割り切れるものでもないでしょう。

諸先輩の中には「カナダにはもともとESLの勉強をしに来た」という方も多くいますし、「カナダに来た当初は英語は全然ダメだった」という方の話も聞いたことがあります。 そういう方でも、努力と勉強次第で日常会話以上の英語力が身につき、パイロットの訓練を受けることができます。 

ただ、1ヶ月やそこらで英語力が身につくとは決して思わないでください。 語学の習得には時間がかかります。 ですから、海外でパイロットになりたいと思った方はまずなにかしらの英語運用能力を上げるための勉強を速やかに開始することをお勧めします。 

つまり、海外でパイロットを目指す方は、カナダに来てからではなく、まずは日本に居る時から準備をする必要があります。 

英語の勉強の仕方はたくさんありますし、人それぞれ向き・不向きがあります。 ですから、自分にあった勉強法を学ぶことが大事です。

どうしてもなにから始めたらよいか分からない方。 その方に僕は次の方法をお勧めします:

NHKラジオ英会話
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/

なにを隠そう、僕が学生の時には夏休みの宿題でNHKのラジオ英会話を毎日聞いていました。 毎日少しずつ勉強できるし、一旦始めると途中で止めることができなくなるのでとてもお勧めです。 高いお金を出して英会話スクールに行くより、1ヶ月数百円で買えるテキストを使ってコツコツやるほうが僕は良いと思います。

海外でパイロットを目指す人向けのウェブサイトやブログを見るとよく書いてあるのが、


「航空英語は決まった言い回しが多いので、丸暗記で大丈夫です」


というもの。 これはある意味正解。 でも、またある意味不正解です。

僕は日々の乗務で毎日航空無線を聞いていますので分かるのですが、航空無線では確かに決まったパターンの言い回しが多いです。 例えば離陸許可の場合、


 「Cleared for take-off, Runway 31」 (訳:滑走路31からの離陸を許可します。)


こんな感じで言われることが多いです。  これは教科書通り。 でも、時々、


 「Traffic is on 2 mile final, Keep it rolling around the corner, you are cleared for immediate take-off, Runway 31」
(訳:2マイルファイナルにトラフィックあり。 止まらずそのまま滑走開始せよ。 至急離陸することを許可します。)


なんて言われることもあります。  こうなると決まったパターンではなく、日常会話が半分以上です。 こういうことがちゃんと理解できるだけの英語力が必要なわけです。 それは航空英語のお決まりフレーズの丸暗記では対処できないので、やはり日常会話レベルの英語力・語彙力が必要になります。

僕が教官時代に担当させてもらった日本人の生徒さんの場合、やはり英語力が足りなかったために訓練を中断してESLの勉強に励んでいただいたことも多々ありました。 心苦しかったですが、やはり一人で操縦していただくにはそれ相応の英語力が必要なので致し方ありませんでした。 それでも皆さん比較的短い間に英語力を向上させ、無事に自家用操縦士免許を取得して帰国されました。 ですので、誰でもやればできます。 

パイロットを目指すと決めたら、まずは英語の勉強をはじめてください。 中学・高校で習った英語の復習でも全然構いません。 英語が苦手であっても、パイロットになれるのであればきっとがんばれますよ。 


ということで、今日はここまで。 次回はお金について。



(つづく)

 




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