2016年6月19日日曜日

カナダ到着後から訓練開始、そして訓練の流れを説明します。

僕がビクトリアに来たのは忘れもしない2006年10月15日。 思ったよりも気温が高く、半袖シャツでも数日間は大丈夫だったような気がします。 朝晩は露がおり、色づいて落ち始めたカエデの葉っぱがトレイルにたくさん積もっていたのを覚えています。

ビクトリアに来る前に僕がした準備は当然ながらビザの準備(前回の書き込み参照)と、お金の準備です。 お金は新生銀行の国際キャッシュカードを使っていました。 クレジットカードも持ってきました。 買い物の多くはクレジットカードでして、現金が必要なときには新生銀行の口座から引き出していました。 こちらでの生活にはやはりこちらの銀行口座が必要だったので、大手銀行の一つTD Bankで口座を開設しました。 理由は単純に「近かったから」(笑)。 

訓練費用は「Pay as you go」方式で、訓練の度に支払いができるスクールがほとんどです。 逆に、「〇〇ドル先に支払うように」というように前払いを求めてくるスクールはやや怪しい感が拭えません。 僕だったらそういう営利目的の雰囲気がバリバリ出ているスクールは避けると思います。 

訓練費用は高額になりますから、円ドルの為替レートなどに注意をする必要があります。 レートのよいうちにカナダドルを購入しておくのもよいでしょう。 今日現在、1カナダドルは日本円で81円ほどのようです。 僕がカナダに来た頃は円安だったのでだいぶ損をしました。 円高の今こそ海外パイロット留学がお勧めです。

住むところを探す方法はいくつかありますが、今はネット社会ですからネットで探すのが一番手っ取り早いでしょう。 ビクトリアであれば

UsedVictoria (http://www.usedvictoria.com
Craigslist (http://victoria.craigslist.ca)

などのclassifiedサイトを利用するのが良いでしょう。 または、

e-Maple (http://www.e-maple.net/classified.html?area=VI)

で日本人学生を探しているホストファミリーを探すのも良いかもしれません。 

スクールによっては住むところを斡旋してくれたり、いつも留学生を受け入れてくれる家族を知っていたりすることもあります。 また、寮を完備しているところもあるようですので、スクールに問い合わせる際に聞いてみるのも良いでしょう。 

自分で住むところを探す場合、1年契約などの括りがある場合がありますので気をつけてください。 また、多くのアパートはunfurnished(家具無し)なので、自分でベッドなどの大型家具を買い足す必要もあります。 最初はfurnished(家具付き)の部屋に住んで、少しずつ生活の基盤をつくり、それからアパートに引っ越して自分で家具を買うという方法もあります。 

住む場所は重要です。 空港近くが通学には最適ですが、訓練以外の生活も楽しみたいのであれば空港よりはダウンタウンに近い場所に住むほうが生活の質はあがると思います。 空港がある場所はだいたいの場合生活には不便な場合が多く、車がないと生活に困ることもあります。 もしダウンタウンに住むのであればバスなどで通学しなければいけないかも知れません。 そういうことも含めて住む場所を決める必要があります。 最近ではGoogle Mapのストリートビューなどでだいたいの町の雰囲気がわかるようになりましたから、しっかりと下調べをすることをお勧めします。 また、スクールの方などに「避けた方が良い場所」があるかなどを聞いておくのも良いでしょう。 日本とは違い、北米の都市には必ずといっていいほど貧困層が住む一角があり、そういうところの側は家賃は安いですが、安全面で不安が残ります。 避けるのが無難でしょう。 

いずれにせよ、住むところは実際に自分で足を運び、大家さんと話をし、納得の行く場所を見つけるのが最善の策です。 

学生生活(長期滞在訓練の場合)は自分のペースで訓練ができます。 なるべく早く訓練を終わらせたいのであれば1日に2回フライトをすることもできます。 2回以上はよほど飲み込みの速い方以外はお勧めしません(僕は1日1フライトでいっぱいいっぱいでした)。 朝型・夜型によって訓練時間は変わるでしょう。 訓練の時間は基本的には学生の希望に応じてくれます。 ただ、教官によっては「家族持ちなので夜遅くは無理」とか、「夜型の教官なので朝は飛ばない」とか、そういうこともときどきあります。 

訓練は基本的には一人の教官が訓練の最初から最後(ライセンス取得)まで担当します。 教官は皆Transport Canada(カナダ運輸局)が定める指導要領にもとづいて訓練をします。 ただ、教え方というのは人それぞれなので、合う・合わないというのがどうしても起こります。 訓練を始めてみて、どうしても教え方が合わないという場合には教官を変えてもらうことも可能です。  

レッスンは基本的にはこんな感じで進められます:

ー前日に学んだことの復習(地上でのブリーフィング)
ー当日学ぶことの目的・達成目標・ステップバイステップの手順(地上でのブリーフィング)
ー飛行前点検(pre-flight inspection、または通称「ウォークアラウンド」)
ー飛行訓練(1~1.5時間程度)
ー訓練後の総評(ディブリーフィング)
ー次回訓練の説明

僕が学生の頃には、午前中にフライトをし、午後からは復習と、筆記試験に向けた勉強をしていました。 あとは運動や買い物、娯楽の時間なども設けました。 週に2日はグランドスクール(筆記試験受講資格を得るために出席しなければいけない座学授業)にも参加しました。

 カナダに来てまずやるべきことは生活の基盤をしっかりとつくること。 これがないと訓練に身が入りません。 それができたら勉強・訓練のペースをつくること。 勉強は日本人の方の場合はとても勤勉なのでさほど問題はないと思います。 暗記しなければならないことが多いので、暗記カードを作るなり、ノートを作るなりして勉強すると良いと思います。 勉強の内容は日本で高校を卒業している方で英語力がある程度あれば問題ないと思います。 学者レベルの科学や航空力学の知識などは必要ありませんからご安心を(笑)。

飛行訓練はレッスン前にいろいろ説明を受けますが、実際には自分で経験してみないとイメージがわかないことも多々あります。 教官はまずは練習項目のデモンストレーションを行います。 学生さんはそれをまずはじっくりと観察します。 それから教官の指示に基き、サポートを受けながら実際に自分で操縦してみます。 それがうまくいけば最後は自分一人で操縦してみます。 これでその練習項目は終わり、次に進みます。 あとはこれの繰り返しです。 最初のうちは毎回新しいことを学びますから、しっかりと理解・暗記しながら訓練に取り組むことが大事です。 僕は自分でノートを作り、細かい注意事項などを書き留めていました。 こういうのを用意しておくと後々テストの準備をする頃になるととても重宝します。 

訓練をスムーズに進めるにはレッスン時間以外で自己学習にしっかりと時間を費やすことをお勧めします。 学んだことを基にイメージトレーニングをすると良いでしょう。 間違ったことや失敗したことをノートに書き留め、次回以降は同じミスをしないように努力すると着実に操縦技術が身についていくと思います。 覚えないといけないことの多くは身体で覚えなければいけないことを含みます。 ですから、コクピットのポスターを用意し、それの前に座って実際に操縦しているつもりで動作順序などを覚えると良いでしょう。 いわゆる「マッスルメモリー」を駆使して身体に操縦手順を覚えこませるわけです。 

 次回は訓練内容についてもう少し詳しく書いていきたいと思います。


(つづく)




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