2016年6月11日土曜日

健康な身体について。

パイロットになる上で必ず必要になるのが「航空身体証明(Medical Certificate)」です。 パイロットライセンスは一旦取得すると基本的には永久有効なのですが、それを有効にするためには、有効な身体証明が必要になります。 つまり、身体証明が失効するとライセンスも自動的に失効するという仕組みです。 2つとも有効ではじめてパイロットとして操縦桿を握ることができるわけです。

カナダの場合、航空身体証明にはカテゴリー1からカテゴリー4までの4種類があります。

エアラインパイロット、または事業用操縦士として収入を得るためにはカテゴリー1の身体証明が必要です。 自家用操縦士としてフライトのする(つまり、収入は得ない)のであればカテゴリー3で大丈夫です。 

僕は、パイロット訓練を始める前にまずは身体証明検査を受けることをお勧めします。 エアラインパイロットを目指す方の場合はカテゴリー1の身体検査を受けるとよいでしょう。 理由はいくつかあります。


理由その1: 万が一パイロットになれない身体である場合、訓練を開始するまえにそのことを把握することができ、お金・時間を無駄にしなくてすみます。 この場合は問題点を克服する方法を探る必要があります。 万が一それが不可能な場合には残念ながらパイロットの道は絶たれることになります。

理由その2: 訓練開始後、ファーストソロ(はじめて機長として操縦するフライトのこと)をするタイミングで必ず身体証明書が必要になります。 なので、まずは身体証明書を取得しておくことがベストです。

理由その3: 理由その2と関連していますが、ソロに出れるタイミングに来たのに身体証明書がない場合にはファーストソロ、または訓練そのものに遅れが生じます。 身体検査を受けてから手元に身体証明書が届くまでには時間がかかりますので前もって用意しておくのがよいでしょう。


以上の理由から、訓練を始める前にまずはご自分がパイロットになれる身体なのかどうかをはっきりとさせておくことをお勧めします。 カナダの場合はTransport Canada(日本でいう国土交通省)が指定している航空医(Civil Aviation Medical Examiner 通称CAME)で診察を受けます。 検査を受け、問題がない場合には通常数週間でTransport Canadaから身体証明書が郵送されてきます。 最初はぺらぺらの紙切れです。 一旦ライセンスを取得するとパスポートと同じサイズのAviation Document Bookletという冊子が発行され、それに身体証明書のステッカー(シール)を貼ることになります。

この身体証明書、実は日本国内でも取得できます。 日本にいる間に準備の一環として身体証明書を取得しておくと良いと思います。

一番便利なのは羽田空港内にあるクリニックにいらっしゃる菊池先生のところで身体証明書を取得することでしょう。 だいぶ前になりますが、僕も一度菊池先生のところで身体証明書を更新したことがあります。

診療所のウェブサイトはこちら:
http://www.flying-doctor.net/index.html

もしなにか不安なことがあるのであれば、まずはこちらで診察をうけ、パイロットになれる身体であることを確認しておくと後ほど心配することも不要になるでしょう。

どんなに頭がよくてお金持ちであっても身体が健康でなければパイロットにはなれません。 日頃からの精進が大切です。 



(つづく)



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